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斉藤隆央さん

自己紹介


斉藤隆央 さいとう・たかお
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカーで6年間研究生活を送ったのち、発ガン性物質や環境ホルモンを素手で扱っている事実におののいて(?)退職。翻訳は脱サラの2年ほど前から兼業で始め、独立した年に初の訳書『死の物語』を原書房より上梓。その後、実務翻訳と並行して、ビジネス、言語哲学、超常現象など「来るものは拒まず」の姿勢で異ジャンルの本の翻訳に携わったのち、現在はみずからの経験を生かせる科学ノンフィクションの分野に一応の落ち着きを見せる。日本語を書くのが好きで始めた翻訳なので、今後はフィクション(とくにSF)にも挑戦してみたい。

訳書一覧(2013年1月現在)


死の物語:恐怖と妄想の歴史
しのものがたり:きょうふともうそうのれきし
ロバート・ウィルキンズ
原書房
1997/8初版
ISBN 4-562-02958-7
本体2500円
The Fireside Book of Death
Robert Wilkins
1990

※早まった埋葬への恐怖、死体を穢される恐怖、肉体が崩壊する恐怖など、死にまつわる不安を奇怪なエピソードと豊富な図版で綴った「死」をめぐる文化誌。

究極のビジネス書50選:マネジメントの原点
きゅうきょくのびじねすしょ50せん:まねじめんとのげんてん
スチュアート・クレイナー(序言と寸評:ゲーリー・ハメル)
(監修:橋本光憲)
トッパン
1997/11初版
ISBN 4-8101-7801-3
本体2200円
The Ultimate Business Library: 50 books that made management
Stuart Crainer
1997

※古今東西のビジネス書から50冊(付録の50冊を加えれば100冊)を精選し、著者と内容の紹介と短評を載せた、多忙なビジネスマン待望の書。ただし現在は版元の解散により入手困難。

チンパンジーが話せたら
ちんぱんじーがはなせたら
ジェリー・H・ギル
翔泳社
1998/5初版
ISBN 4-88135-610-0
本体2000円
If a Chimpanzee Could Talk and Other Reflections on Language Acquisition
Jerry H. Gill
1997

※チンパンジー、オオカミに育てられた子ども、ヘレン・ケラー、自閉症児などの事例を比較検討し、哲学的議論も交えて言語習得の深遠なる謎に迫る。

エイリアン・ベース:地球外生命との遭遇
えいりあん・べーす:ちきゅうがいせいめいとのそうぐう
ティモシー・グッド
人類文化社
1998/11初版
ISBN 4-7567-0864-1
本体2300円
Alien Base
Timothy Good
1998

※UFO遭遇談の集大成とも言える堂々516ページ二段組の本。コンタクティーの奇想天外な体験を徹底的に詳しく収録。

運命の日:アステカ太陽暦に刻まれた人類再生のメッセージ
うんめいのひ:あすてかたいようれきにきざまれたじんるいさいせいのめっせーじ
ジョン・ミニ
(共訳:宮脇貴栄、高橋久美、吉田慶子)
飛鳥新社
1999/4初版
ISBN 4-87031-369-3
本体1700円
Day of Destiny
John Mini
1998

※アステカ文明が残した太陽暦の石板。そこには、人類が太古の本能を取り戻し、宇宙原理を再発見する手だてが記されていた。

ゲノムが語る23の物語
げのむがかたる23のものがたり
マット・リドレー
(共訳:中村桂子)
紀伊國屋書店
2000/12初版
ISBN 4-314-00882-2
本体2400円
Genome: The autobiography of a species in 23 chapters
Matt Ridley
1999

※「人間とは何か」という究極の問いの答えを秘めたヒトゲノム。その最新の解読結果をもとに、人がもつ23対の染色体にそれぞれふさわしいテーマを選び、興味深いストーリーにまとめあげた話題の書。

いかにして奴らは、インターネット犯罪を企てるのか
いかにしてやつらは、いんたーねっとはんざいをくわだてるのか
ニール・バレット
七賢出版
2000/12初版
ISBN 4-88304-458-0
本体1800円
Digital Crime
Neil Barrette
1997

※近年急増しつつあるコンピュータ犯罪。その手口と法規制の現状などを、元ハッカーが具体的な例を挙げて検証し、サイバースペースの危機管理を指南する。

脳のなかのワンダーランド
のうのなかのわんだーらんど
ジェイ・イングラム
紀伊國屋書店
2001/6初版
ISBN 4-314-00897-0
本体2200円
The Burning House: Unlocking the Mysteries of the Brain
Jay Ingram
1994

※母親が赤ん坊の頭を左にして抱くのはなぜ? 地平線上の月が真上の月よりも大きく見えるのはどうして? 豊かな事例を通して脳と心の「大いなる謎」の旅へ読者を誘う。

暗号化:プライバシーを救った反乱者たち
あんごうか:ぷらいばしーをすくったはんらんしゃたち
スティーブン・レビー
紀伊國屋書店
2002/2初版
ISBN 4-314-00907-1
本体2500円
Crypto: How the Code Rebels Beat the Government―Saving Privacy in the Digit
al Age
Steven Levy
2001

※インターネット黎明期、暗号のプロが集まる諜報機関の厚い壁に挑んだ男たちの孤独な戦いがあった。かつて『ハッカーズ』で一世を風靡した著者が、数百年に一度と言われる「公開鍵暗号」発明の経緯と情報化時代のプライバシーをめぐる暗闘を克明に描き上げた。

ゾウの耳はなぜ大きい?:「代謝エンジン」で読み解く生命の秩序と多様性
ぞうのみみはなぜおおきい?:たいしゃえんじんでよみとくせいめいのちつじょとたようせい
クリス・レイヴァーズ
早川書房
2002/7初版
ISBN 4-15-208432-4
本体2200円
Why Elephants Have Big Ears: Nature's Engines and the Order of Life
Chris Lavers
2000

※ゾウの耳はなぜ大きいのか? ラクダが暑さと乾燥に耐えられる秘訣は? 生物にかかわる素朴な疑問を、エネルギー生成と熱処理のしくみにスポットを当ててわかりやすく丁寧に解き明かす。「科学する」基本姿勢がここにある。

美しくなければならない:現代科学の偉大な方程式
うつくしくなければならない:げんだいかがくのいだいなほうていしき
グレアム・ファーメロ編著
藤井昭彦校閲
紀伊國屋書店
2003/5初版
ISBN 4-314-00937-3
本体2500円
It Must be Beautiful: Great Equations of Modern Science
Graham Farmelo (ed.)
2002

※物理学はもちろん、化学や生物学、情報理論、環境問題、はては地球外文明探査といったテーマに至るまで、現代科学の発展を支えている方程式の美しさと科学のビジョンを、当代屈指の科学者やジャーナリストが縦横無尽に語った珠玉のエッセイ集。

タングステンおじさん:化学と過ごした私の少年時代
たんぐすてんおじさん:かがくとすごしたわたしのしょうねんじだい
オリヴァー・サックス
早川書房
2003/9初版
ISBN 4-15-208517-7
本体2500円
Uncle Tungsten: Memories of a Chemical Boyhood
Oliver Sacks
2001

※医学エッセイ作家として有名なオリヴァー・サックスが、化学と戯れた少年時代を振り返って記した甘美なメモワール。美しいモノローグでありながら、自然の驚異に目を見張った若きサックスの目を通して化学の通史も俯瞰できる。

やわらかな遺伝子
やわらかないでんし
マット・リドレー
(中村桂子共訳)
紀伊國屋書店
2004/5初版
ISBN 4-314-00961-6
本体2400円
Nature Via Nurture: Genes, experience and what makes us human
2003

※稀代のサイエンスライターであるリドレーが、「生まれか育ちか」の議論の不毛さを最新のゲノム研究の成果から明らかにし、遺伝子と環境の関係性を重視する新時代の人間観を提示する。

ガリレオの指:現代科学を動かす10大理論
がりれおのゆび:げんだいかがくをうごかす10だいりろん
ピーター・アトキンス
早川書房
2004/12初版
ISBN 4-15-208612-2
本体2800円
Galileo's Finger: The Ten Great Ideas of Science
2003

※進化論からDNA、エネルギー論、原子論、量子論、宇宙論、数理論理学に至る現代科学の諸概念を見事に一望し、格調高い言葉で高度な哲学的考察まで綴った(訳者泣かせの)名匠アトキンス渾身の一冊。リチャード・アトキンス絶賛。

生命 最初の30億年―地球に刻まれた進化の足跡
せいめい さいしょの30おくねん―ちきゅうにきざまれたしんかのあしあと
アンドルー・H・ノール
紀伊國屋書店
2005/7初版
ISBN 4-314-00988-8
本体2800円
Life on a Young Planet: The First Three Billion Years of Evolution on Earth
Andrew H. Knoll
2003

※カンブリア紀以前の、これまでほとんど語られていない空白期間に的を絞り、世界屈指の古生物学者が最新データにもとづく生命史を丹念に検討・解説する。

黄金比はすべてを美しくするか?―最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語
おうごんひはすべてをうつくしくするか?―もっともなぞめいた「ひりつ」をめぐるすうがくものがたり
マリオ・リヴィオ
早川書房
2005/12初版
ISBN 4-15-208691-2
本体2000円
The Golden Ratio: The Story of Phi, the World's Most Astonishing Number
Mario Livio
2002

※古来より美の基準とされる黄金比について、その人工物・自然界での存在を科学者としての批判的な視点から事細かに吟味し、数学の神秘にまで迫る好著。

パラレルワールド―11次元の宇宙から超空間へ
ぱられるわーるど―11じげんのうちゅうからちょうくうかんへ
ミチオ・カク
NHK出版
2006/1初版
ISBN 4-14-081086-6
本体2300円
Parallel Worlds: A Journey through Creation, Higher Dimensions, and the Future of the Cosmos
Michio Kaku
2005

※ひと昔前までSFのアイデアでしかなかった「パラレルワールド」が、いまや正統科学で真剣に検討されているらしい。そんな最新宇宙論の全貌を、ひも理論の権威でありながら平易な解説で定評のある著者が書き上げた、究極のエンターテインメント・サイエンス・ノンフィクション!

感染爆発―鳥インフルエンザの脅威
かんせんばくはつ―とりいんふるえんざのきょうい
マイク・デイヴィス
(共訳:柴田裕之)
紀伊國屋書店
2006/3初版
ISBN 4-314-01001-0
The Monster at our Door: The Global Threat of Avian Flu
Mike Davis
2005

※着々と世界に広まりつつある鳥インフルエンザ。これが変異すれば人間にもスペイン風邪を上回る死者を出すおそれがあるという。この恐るべき事態は「人災」なのだと訴え、各地の事例をドキュメンタリータッチで追いながら糾弾する警世の書。

なぜこの方程式は解けないか?―天才数学者が見出した「シンメトリー」の秘密
なぜこのほうていしきはとけないか?―てんさいすうがくしゃがみいだした「しんめとりー」のひみつ
マリオ・リヴィオ
早川書房
2007/1初版
ISBN 978-4-15-208790-4
The Equation That Couldn't Be Solved: How Mathematical Genius Discovered the Language of Symmetry
Mario Livio
2005

※世界の根底にあるかと思える「対称性」を切り口に、その言語たる群論の登場に至る数学史を多彩な人物にからませて縦横無尽に語ったアクロバティックな快著。

ナノフューチャー:21世紀の産業革命
なのふゅーちゃー:にじゅういっせいきのさんぎょうかくめい
J.ストーズ・ホール
紀伊國屋書店
2007/3初版
ISBN 978-4-314-01022-1
本体2400円
Nanofuture: What's Next for Nanotechnology
2005

※原子一個一個を操作して物を組み立てる技術、ナノテクノロジー。これが将来実現するであろう夢のような製品と、世界を滅ぼすおそれもある危険性の両面を、専門家の観点からつぶさに検討した好著。

ミトコンドリアが進化を決めた
みとこんどりあがしんかをきめた
ニック・レーン
みすず書房
2007/12初版
ISBN 978-4-622-07340-6
本体3800円
Power, Sex, Suicide: Mitochondria and the Meaning of Life
2005

※細胞の発電所とも言われる小器官ミトコンドリアを手がかりに、多細胞生物への進化、性の起源、生老病死のメカニズムなど、生命活動のあらゆる側面にどんな影響を及ぼしているのか、最先端の生命科学を駆使して読み解いた驚異の労作。

超ひも理論を疑う:「見えない次元」はどこまで物理学か
ちょうひもりろんをうたがう:「みえないじげん」はどこまでぶつりがくか
ローレンス・M・クラウス
早川書房
2008/2初版
ISBN 978-4-15-208892-5
本体2000円
Hiding in the Mirror: The Quest for Alternate Realities, from Plato to String Theory by way of Alice in Wonderland, Einstein, and The Twilight
Zone
2005

※鏡の国のアリスやトワイライトゾーンなど、昔から人を本能的に惹きつけてきた「異次元」を切り口に、哲学、芸術、文学などとのつながりも交えながら、電磁気学からひも理論にまで至る物理学の歴史を俯瞰し、物理学の全貌をつかむ新たな視点を提示する。

サイエンス・インポッシブル:SF世界は実現可能か
さいえんす・いんぽっしぶる:えすえふせかいはじつげんかのうか
ミチオ・カク
NHK出版
2008/10初版
ISBN 978-4-14-081324-9
本体2400円
Physics of the Impossible: A Scientific Exploration into The World of Phasers, Force Fields, Teleportation, and Time Travel
2008

※透明人間、テレポーテーション、テレパシー、念力、超光速飛行、タイムトラベル、永久機関など、「不可能(インポッシブル)」とされるSFガジェットがどうしたら可能になるのかを、超一流の物理学者が科学的見地から本気で検討してみた、最高にユニークな科学書。

数のはなし:ゼロから∞まで
かずのはなし:ぜろからむげんだいまで
バニー・クラムパッカー
(共訳:寺町朋子)
東洋書林
2008/12初版
ISBN 978-4-88721-750-8
本体2400円
Perfect Figures: The Lore of Numbers and How We Learned to Count
Bunny Crumpacker
2007

※0から∞に至る数の成り立ちと、それぞれの数にまつわる愉快なトリビアを満載した雑学書。

万物を駆動する四つの法則:科学の基本、熱力学を究める
ばんぶつをくどうするよっつのほうそく:かがくのきほん、ねつりきがくをきわめる
ピーター・アトキンス
早川書房
2009/2初版
ISBN 978-4-15-209007-2
本体1600円
Four Laws That Drive the Universe
Peter Atkins
2007

※生命活動から宇宙の成り行きまで説明する科学の根幹たる熱力学。その4法則に注目して多面的な視点から一般向けに語った入門テキスト。

イケナイ宇宙学:間違いだらけの天文常識
いけないうちゅうがく:まちがいだらけのてんもんじょうしき
フィリップ・プレイト
(共訳:江藤巌、熊谷玲美、寺薗淳也)
楽工社
2009/3初版
ISBN 978-4-903063-29-4
本体2500円
Bad Astronomy: Misconceptions and Misuses Revealed, from Astrology to the Moon Landing "Hoax"
Philip Plait
2002

※米国の人気天文学者が、宇宙にまつわるよくある誤解やインチキを取り上げ、正しい知識をユーモアたっぷりに伝授する。

人生に必要な遺伝50
じんせいにひつようないでん50
マーク・ヘンダーソン
近代科学社
2010/1初版
ISBN 978-4-7649-5014-6
本体2000円
50 Genetics Ideas You Really Need to Know
Mark Henderson
2008

※遺伝学の重要なテーマを50挙げ、それぞれを中高生でも読めるようにわかりやすく解説した。

宇宙から恐怖がやってくる!:地球滅亡9つのシナリオ
うちゅうからきょうふがやってくる!:ちきゅうめつぼう9つのしなりお
フィリップ・プレイト
NHK出版
2010/3初版
ISBN 978-4-14-081418-5
本体2000円
Death from the Skies!: These are the world will end ...
Philip Plait
2008

※宇宙からの原因によって地球が滅亡するケースを隕石衝突など9つ提示し、それぞれの可能性と対策を科学的に検討しながら、ポップな文章で楽しく解説。

生命の跳躍:進化の10大発明
せいめいのちょうやく:しんかの10だいはつめい
ニック・レーン
みすず書房
2010/12初版
ISBN 978-4-622-07575-2
本体3800円
Life Ascending: The Ten Great Inventions of Evolution
Nick Lane
2009

※生命進化の主要な革命を独自の視点で10個取り上げ、幅広い視点から最新の仮説なども示して大胆かつ有機的にありうべき明快なストーリーに仕立て上げた著者渾身の大著。


ビジュアル版 科学の世界
びじゅあるばん かがくのせかい
ジョン・グリビン(編)
東洋書林
2011/3初版
ISBN 978-4-88721-784-3
本体4800円
A Brief History of Science
John Gribbin
1998

※科学の諸分野について、古代から現代に至る発明発見の物語を第一級の専門家たちが豊富な図版を交えてわかりやすく解説。原著が2007年に新訂された分も反映し、必要に応じて最新情報をアップデート。

黄金比はすべてを美しくするか?:最も謎めいた「比率」をめぐる数学物語【文庫】
おうごんひはすべてをうつくしくするか?:もっともなぞめいた「ひりつ」をめぐるすうがくものがたり
マリオ・リヴィオ
早川書房
2012/1初版
ISBN 978-4-15-050377-2
本体840円
The Golden Ratio: The Story of Phi, the World's Most Astonishing Number
Mario Livio
2002

※2005年邦訳ハードカバーの文庫化

パンドラの種:農耕文明が開け放った災いの箱
ぱんどらのたね:のうこうぶんめいがあけはなったわざわいのはこ
スペンサー・ウェルズ
化学同人
2012/1初版
ISBN 978-4-7598-1498-9
本体2200円
Pandora's Seed: The Unforeseen Cost of Civilization
Spencer Wells
2010

※一万年前に発明された農耕は、人類に進歩と繁栄をもたらす一方、パンドラの箱のごとく宿命的な災厄をもたらしていた。その詳細を遺伝学と考古学と世界を股にかけるフィールドワークによってあぶり出し、人類が存続するための希望を探る好著。

2100年の科学ライフ
2100ねんのかがくらいふ
ミチオ・カク
NHK出版
2012/9初版
ISBN 978-4-14-081572-4
本体2600円
Physics of the Future: How Science Will Shape Human Destiny and Our Daily Lives by the Year 2100
Michio Kaku
2011

※前著『サイエンス・インポッシブル』で百万年単位の未来を思い描いた「科学の エンターテイナー」ミチオ・カクが、今度は300人以上の科学者への取材をもとに 近未来を「サイエンス・ポシブル」として具体的に予言。

原色原寸 世界きのこ大図鑑
げんしょくげんすん せかいきのこだいずかん
ピーター・ロバーツ、シェリー・エヴァンズ
東洋書林
2012/10初版
ISBN 978-4-88721-799-7
本体18000円
The Book of Fungi
Peter Roberts and Shelly Evans
2011

※オール原寸大写真のきのこ図鑑はおそらく本邦初。単なる分類・見分け方だけ書かれた図鑑ではなく、個々のきのこにまつわる逸話など民俗学的記述も満載というのも大きな魅力。

ご本人からのおすすめの1冊


タングステンおじさん:化学と過ごした私の少年時代
たんぐすてんおじさん:かがくとすごしたわたしのしょうねんじだい
オリヴァー・サックス
早川書房
2003/9初版
ISBN 4-15-208517-7
本体2500円
Uncle Tungsten: Memories of a Chemical Boyhood
Oliver Sacks
2001

※帯の言葉より ──「科学する」喜びとは何か。本書を読めば、それがわかる。── 養老孟司。 医学エッセイ作家として有名なオリヴァー・サックスが、化学と戯れた少年時代を振り返って記した甘美なメモワール。美しいモノローグでありながら、自然の驚異に目を見張った若きサックスの目を通して化学の通史も俯瞰できる

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